アート・エコ・バッグ
絵というのは、その人(描く人)の考えて
いることとか、経験してきたこととかがも
とになって形になるものだと思います。
実はこのエコバッグの原画は裸婦です。
しかも100号以上もあります。
アーティストが絵を学ぶとき裸体を描くの
は、人体を描くために必要だからだそうで
す。着衣であっても中見を知っているかど
うかで違ってくるようです。
人間を知るためには人間の体も重要という
ことでしょうか。
最初は原画のまま作ることを考えました。
でも、やっぱりNGになる部分があるので
顔だけ使用したのです。
私は原画も見ていますが、ヌードというと
色眼鏡で見てしまいがちな色っぽいものは
なく、生きるために裸になる仕事をするモ
デルの女性の逞しさを感じました。
そしてそれはこの絵を描いたアーティスト
が色眼鏡ではなく、この女性を真直ぐ見
ることが出来ていてありのままを表現して
いたからだと思います。
大きな絵を移動してみてもらうことは、と
ても大変な作業です。
ですが、エコバックという身近なものにす
ることで、作品が埋もれてしまう残念さを
解消することができ、【S】というアーテ
ィストの存在を多くの人に知ってもらうこ
とができると考えました。
制作当時、『絵の可愛さもあるけど、
アートの力強さのようなものがあって、
何か他ものとは違う感じがして毎日
使いたくなる』という感想を頂きました。