Power of light
ディズニー/ピクサーのピート・ドクター監督によるユニークな冒険ファンタジーアニメーション『インサイドヘッド』が夏休みの子供達の為に上映されています。
この『インサイドヘッド』で描かれているヨロコビ/喜びの色を
アートで表現しているような富永さんの作品をご紹介させていただきます。
![](http://tanracoon2.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2019/04/Power-of-light.jpg)
『これはあなたの物語』というキャッチコピーで人間の頭の中の世界を描いた物語です。
11歳の少女ライリーの頭の中にある、喜び、怒り、嫌悪、恐れ、悲しみ
という5つの感情の擬人化されたキャラクターたちが、少女の幸せを守る
という大事な使命を果たすために奮闘するという物語なのですが、とても深いお話。
実は子供向けにカモフラージュした大人の為の物語のようだと思いました。
少女が産まれると同時に感情達も産まれ、彼女を幸せにするのが使命。
この物語の主人公のように見えますが、本当の主人公は・・・!
キャラクターも可愛いし、それぞれの感情を表わす色もぴったりです。
映像の素晴らしさに見とれながら映画を観終わりました。
この映画の本当の主人公は誰だったのだろうとすっきり出来ずにいたら、
とてもわかりやすく紹介されていました。
↓
『インサイドヘッド』の本当の意味
11歳の子ども・ライリーと、ライリーが産まれた時に同時に産まれた
頭の中の「ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ」五つの感情が
この作品を展開するキャラクターです。
この映画では「ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ」を
それぞれの色のついたボールで表わしています。
喜びは光色。
悲しみはブルー。
怒りは赤。
ムカムカは緑。
ビビりは紫。
私達は感情を視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という五感から感じとります。
5つのキャラクターの特徴を一目でわからせてくれていると思いました。
![](http://tanracoon2.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2019/04/Power-of-light.jpg)
この映画、一見、主人公は感情の中心ヨロコビのように見えますが
感情に良い悪いはないことも良くわかります。
それぞれがそれぞれの役割を持ち仕事しています。
悲しみや怒りに対して嫌なもの、
悪いものというイメージを持っている私達ですが、
すべてが等しく必要で大切なものだと思います。
ただ、ヨロコビは人を楽しくさせてくれるという意味でも、
そして楽しいが多いほど幸せ感が高くなりますから、
やっぱりヨロコビの多い人生を過ごしていきたいと思います。
そんな希望に満ちたワクワクさせてくれる色が『光色』。
富永さんのこの作品は、
![](http://tanracoon2.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2019/04/Power-of-light.jpg)
人には誰にも平等に『光色』したボールを備え付けられていて、
大切にすることでその輝きが増していくことを知らせてくれているように
思います。
ボールの輝きを増すためには、まずボールの存在を知ること。
つまりそれは、自分を大切にすることに気づくということです。
自分という人間を愛することを知ろうということです。
どれだけ他者の幸せを願っても、願われる人から見れば
願ってくれる人が不幸では本当に幸せにはなれません。
まず自分を大切にして、自分が幸せに感じた時
周囲への思いやりも湧いてくるものだと思います。
地球上に生きている人間すべての人が、
各自が、たったひとりずつ、人を幸せにできたら、
地球上の不幸は無くなります。
それは自分というひとりの人間ですね。
自分の心にある光色のボールの存在に気づかせてくれる、
素晴らしい作品です。
自分を大切にして、周囲の人も大切にして、
そして社会全体が豊かになる。
この考え方が正しいか正しくないかはわかりませんが、
感情に良い悪いがないように、どんな考え方(感じ方)にも
良い悪いはなく、必要で、そしてアートも同じだと思います。
アートは感情を表現しているものだから。
あなたの中にも光り輝く光色したボールがあるように思えてきませんか?